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Pied Piper


ISBN:9781842322789 YL5.5~6.0 85,374words


イギリスで一人暮らしをする老紳士John Sidney Howard。
フランスの田舎に釣り旅行に出かけたが、ナチス率いるドイツ
軍がフランスに迫ろうとしていた。
宿泊先で知り合ったCavanagh一家。迫りくる危険に両親は息
子のRonald、娘のSheilaをイギリスの親戚に預けるために連れ
ていくよう、Howardに頼む。
ふぅ。最後は一気に読んでしまいました。
昨日も書いたように本当にこの本が新刊で発売されていない
ことを残念に思います。また作者のNevil Shuteは他にも作品
があるので、それも読んでみたいのにイギリスの出版社の本
はなかなか取り扱ってもらえないようです。
こういうときこそ、Amazonグループはがんばれないのか?と
ガッカリしてしまいますね。

さて、物語への感想ですがどこから書けばよいのか・・・。

ナチス軍がヨーロッパ全土に勢力を広げる中のフランス脱出。
どう脱出できるのか、想像もできないまま子供たちとの旅を
続けるHowardの性格を少しずつ理解しながら私まで一緒に
旅をしているようでした。
大人が不安と危険を感じる中、子供たちはいたって無邪気
です。無邪気すぎてハラハラするけどHowardの子供たちへ
の接し方は素晴らしいのです。
その分、彼の疲労蓄積が伝わってきて辛いのですが、やは
り子供たちの無邪気さに助けられてしまうのです。

戦争が影なら子供は光。
戦争という暴力に対抗するのはHowardの知恵と彼らの旅を
助けてくれた人々の親切。

フランスがナチスによって侵攻されているのに我がイギリス
軍は撤退を余儀なくされた老紳士の心境と旅とは決して切
り離しては考えられません。そこにはある理由があるのです。
物語の中盤以降に出てくるNicoleという娘とHowardとの会話
は前半に子供たちだけの登場だった話の流れに新鮮さを与
えてくれます。そこには戦争で傷つき、絶望しながらも希望を
見出そうとする人間の強さも感じました。

と言ってしまえば「それだけか」という物語なのですが、この
作品が手に入って良かった!今までの多読ベスト5に入るだ
ろうと思う作品です。



さて。これから↓はネタばれ
ありの簡単なあらすじです。
興味のある方は反転させて読んでください。この作品を読もう
としている方は決してドラッグしないで下さい。




老紳士Howardはヨーロッパの政情が悪化する中、フランスに
釣り旅行に出かけます。どうして、そんなことをするのか・・・
それにも訳があるのです。
フランスの田舎で出会ったイギリス人一家の子供を連れてフ
ランスを脱出しようとするのですが、まだ二人とも幼く彼の計
画どおりにはことは進みません。Sheilaが汽車の中で熱を出
し、途中下車しなければなりませんでした。宿泊先で世話に
なったホテルのメイドからも姪Roseをイギリスの父親のもとに
連れていってほしいと頼まれて、Howardは了承します。
面倒見の良いRoseは10歳で旅を助けてくれそうです。こうし
て旅が始まったのですが、乗っていたバスがドイツ軍の攻撃
で動かなくjなり、仕方なく徒歩での旅になります。
そして一人の幼い男の子に出会います。言葉を忘れたかの
ように何も話さない少年の近くには変わり果てた姿の両親が
横たわっていました。誰も少年に目を向けません。
Howardは放っておくことができず、一緒に連れていくことに
します。
さらに子供が増えた旅はそれだけでも大変なのにドイツの
侵攻はさらにパリに近づこうとしていました。
ある村では住民から石を投げ付けられ怪我をしている男の子
に出会います。ナチスのスパイといわれている男の子はフラ
ンス語でも英語でもない言葉を話します。
そして、この子も身寄りがなくHowardは一緒に連れてゆくこ
とにします。
フランス国内での旅は危険度が増していきます。
行く手もつきようとした頃にフランスの古い友人の家を訪ねて
娘のNicoleに出会います。父は戦場に行き連絡が途絶え、
彼女は戦争で恋人を失い希望をなくしていました。
NicoleはHowardのフランス脱出を助けるために彼の旅に同行
します。Nicoleの父親の友人の手助けもあり、とうとう海に近
い町までやってくるのですが、とうとうここでドイツ軍につかま
ってしまい、拘束され、スパイ容疑でゲシュタポから厳しい追
及が続きます。
Howardはスパイではない、旅行先のフランスで出会った子供
たちをイギリスに連れ帰り、身寄りのない子供たちは娘のいる
アメリカで戦争のない暮らしをさせてやりたいと懸命に訴えま
すが…。
ゲシュタポの理解を得られて解放されたのか。
いや、ゲシュタポから逃げることができたのか。
子供たちの未来はどうなるのか。
それは書かないでおいた方が良いですね。



またいつか読むだろうという作品です。
すでに過去には映像化もされている作品ですが、今でもこの
本が訴えるものは色あせるものではありません。
何度でもドラマ、映画化し、何度でも再版してほしい作品です。
【2008/08/30 00:52】 ペーパーバック | トラックバック(0) | コメント(4) |
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comments
----
雫さん、こんばんは!
とてもおもしろそうなPBですね。でももう購入できないというのが残念です;;
最近こういったしっかりした話の長編ものを読んだことがなかったので、読んでみたいな~という気になりました。

ところで、酒井先生の講演会にいってきたのですが、ブログでつながりがあって酒井先生が知ってらっしゃられそうな人・・・ということで、雫さんによろしくお伝えください^^と伝言してしまいました。
ブログの皆様にはなかなかお会いできないんですけど、酒井先生には2度もお会いしてしまいました。
いつか全国のいろんなみなさんに実際にお会いできたらな~って思ってしまいます。子どもが大きくなったら東京にも行けるといいです^^
【2008/08/30 21:56】 URL | りあ #olKYQuew[ 編集] |
--りあさん、こんばんは!--
とても良い本でした。こういう本が普通に買えるようにしてほしいです。皆さんにももっとお勧めしたいのに買えないのが残念です。

酒井先生の講演会、聞きましたよ!
りあさんの伝言も承りました~♪どうもありがとうございます(*´∇`*)
私も酒井先生には4回しかおあいしたことがありませんが、そのたびに先生やタドキストの皆さんのお話を聞いて刺激を受けます。違う目線で多読を考えられるのも嬉しいですよね。
ぜひ、いつかはお会いしましょう!東京とか、将来は私がもしも高知に住むようになったら同じ四国なので行き来もしやすいと思います。こういう楽しみも生涯の趣味になったからこそですよねー。続かない心配をしなくて良い多読って楽しみも多いですね。
【2008/08/31 18:55】 URL | 雫 #7cFgV8.c[ 編集] |
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雫さん、こんにちは。かのんです。はじめまして、でしょうか。

いまごろのコメントで失礼します。

Pied Piper を読まれたのですね。
うわー。この本を読了した多読仲間、はじめて見つけたかも~。
わたしもこのお話、大好きなのです、何度よみかえしても、じぃ~ん、ときます。
この本、新版としてはもう手に入らないのですね。知らなかった…。残念ですねぇ。多くの人に読んでほしい本なのに。
【2008/11/16 23:03】 URL | かのん #-[ 編集] |
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かのんさん、こんばんは!
初めまして、でしょうか(笑)わからないのもタドキストとして素敵な関係ということで♪

読みました!こちらの本は邦訳を見かけてすぐに原書をチェックしたのです。私もこの物語は好きになりました。絶対にまた読み返すなぁと思っています。
新版を入れて欲しいとAmazonにはお願いメールをしています。同作者の他の作品も読んでみたいし、出版社では購入できるようになっているようなんです。
多くの人に読んでほしいですよねぇ。GRになっても良いのになぁとも思っています。
【2008/11/18 19:14】 URL | 雫 #7cFgV8.c[ 編集] |
please comment













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