スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
A Pale View of Hills


ISBN:9780571225378 YL7.0 63,796words

日本からイギリスに渡ったエツコ。
再婚し、誕生した次女ニキは現在ロンドンに住んでいる。
前夫との娘、長女ケイコが自殺し、ニキが彼女のもとに
やってくる。
そんな中、エツコは戦後間もない長崎で暮らした夏の日
を思い出していた。
物語の始まりに出てくるのはエツコとニキだけ。
そしてケイコに至っては、自殺したという設定ながら詳しい
ことは何もわからないまま、エツコが過ごした長崎の日々の
話が始まります。
確かに、エツコの夫や義父、知人などが出てくるしある母娘
の話も出てきます。

しかし、どれもこれも遠い情景を見るかのような感じです。
難しいけど、小津安二郎監督の作品の間や奥行きのようなも
のです。
自分の気持ちが言葉に出てくるとか、そう言った表現を一切
使っていないのですが、あちらこちらの描写で登場人物の心
情が見えてきます。
カズオ・イシグロの物語を読むたびに思うのは、「次第に見え
てくるけど、語らないよ。」という特徴でしょうか。
イマジネーションでいくらでも違う色の画が見えるような気
がしてきます。
断片的に見えるところ、見えないところが読むたびに重なり
一つの物語としての奥行きを感じます。
うーん、奥行きばかり言うけど、思いつかないんですよねぇ。

私は途中でとんでもない錯覚を起こしました。
(英語関係の勘違いじゃないよ)
すでに、作家の思うところにハマっているぞとと思ったとた
ん、笑えない場面なのにそれまでの居心地悪さのようなもの
がすっと引いていくのでした。

わかりづらいですね(笑)ごめんなさい。

英語のみでは「読みやすいPB」になるかもしれません。
しかしそうはいきません。
物語の奥行きを堪能できるかどうかで、この物語に対する
感想は大きくぶれると思います。
【2009/12/05 12:45】 ペーパーバック | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<ふと思い出した"Walk Two Moons"と多読三原則 | ホーム | みをつくし料理帖>>
comments
please comment













管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url
http://drophappyreading.blog16.fc2.com/tb.php/1460-1c4cc0bb
| ホーム |

calender

10 | 2017/11 | 12
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

search

monthly

category

links

material






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。