
ISBN:0553581767 YL6.5~7.0 75,400words
本名も年齢も明かさないRuneは映画と読書が大好きでレン
タルビデオショップで働きながら気ままに生活している。
ある日、ビデオを延滞している顔見知りの老人のマンション
に回収に出かけるが、老人が殺されていた。
Runeは老人が借りていた"Manhattann is My Beat"という
映画に何かヒントがあるのでは、と考える。
※この本を読んでみようと思っている方は続きを
読まないで下さい。
今まで読んできたミステリーの醍醐味は登場人物の骨格が
しっかりと出来上がっていたことでした。
ところが、このRuneには非常に未熟さが目立つのです。
Runeの未熟さが作者Jeffery Deaverの未熟さかと思えるほ
どで、そんなことを考えながら読んでいることは今までにな
い経験でした。妙に居心地の悪さを感じました。
老人が殺されたことであることを調べるのですが、その動機
がはっきりしていず、とてもあやふやです。
動機が不純と断定できるほどのRuneの考えがはっきりして
いないから余計に「何だろう」という不思議な気持ちが沸い
てきました。
読んでいるうちに、それがRuneの生き方そのものだと気づ
きました。Runeという女の子はまだ何も始めていない。
そう気づいたら少しホッとして読みすすめることができま
した。
気ままに暮らしていた若い女の子がこの殺人をきっかけに
命の危険にさらされ、その一方で新しい出会いの中で見な
いふりをしてきた「今の私」「これからの私」を意識する
ことになります。
が、しかし。
ここで精神的成長があるかと言えば、それはなく未熟なま
ままのRuneでこの話は終わってしまいます。
その気色悪さがこのRuneのシリーズの持ち味なのかもしれ
ません。Runeはフリーターの女の子で探偵を生業としてい
ません。これから本当のRuneの道が見えてくるのかもしれ
ず、シリーズ通してこの物語の本当の面白さが見えてくる
のかもしれません。
ミステリのシリーズというのは何が隠れているか本当にわ
かりません。面白さも退屈さもどこに隠れているか。
私が一作目を読めたということはシリーズに取り掛かれる
という印です。続けて二作目を読みませんが、いつか二作目
を読むと思います。
英語はとても分かりやすく、児童書でYL5,6で50,000語~
80,000語を読んだことがある人ならトライできると思いま
す。章は短めですが、最初の4,50ページはできるだけリズ
ム良く読んだ方が物語りに入っていけると思います。
作者Jeffery DeaverはLincoln Rhyme Series、シリーズ
第一作目の"The Bone Collecter"で有名です。


どちらもまだ目にしていません。映画が先か洋書が先
かはこれからのお楽しみです。
木枯らしが吹く関東地方。
キルトに包まりながら読書が楽しい1日です。
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